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産業保健師の役割は社員の健康管理だけじゃない?
産業保健師というと、企業の中で社員の健康診断結果をチェックしたり、保健指導をするイメージが強いですね。確かに、「社員の健康管理」は、産業保健師の仕事の中でも大きな割合を占めます。
しかし、産業保健師には、社員の健康管理以外にも様々な役割があるのをご存知でしょうか。
産業保健師の役割は社員の安全を守ること
産業保健師というと、健診結果を見ながら社員の保健指導をするというイメージが強いかもしれません。もちろん、健診後の面談や体調不良者への対応は、産業保健師の業務の中でも比重が大きいものです。
しかし、それ以外にも、産業保健師には、社員が働く場所が安全であるかどうかを常にチェック・改善するという役割もあるのです。
例えば会社の組織の中に工場があれば、ヘルメットをかぶり事業場へ向かいます。それは、工場の作業環境で事故が起こりそうな場所がないかどうかを確認するためです。
デスクワークが中心の企業であっても、1ヶ月に1回はオフィスを巡回し、空調や気温、部屋の明るさ、建具の安全などを確認しなければなりません。
看護師や地域の保健師の業務からは想像しにくい仕事内容ですが、産業保健師の大切な役割です。
産業保健師の役割は社員への健康教育を行うこと
産業保健師は、既に病気になった社員へのサポートをするだけではありません。今はまだ健康に働いている社員に対しても、健康を維持できるように教育を行う役割もあるのです。
例えば、社内でウォーキングのイベントを実施したり、禁煙マラソンを計画することもあります。また、ヨガ教室や食事教室などを企画・運営することもあります。
健康に働いている人は、なかなか自分自身の体調管理に目がいきにくいものです。
そのような社員に対して、時には楽しみながら参加できる企画を立案・実施していくことも、産業保健師の大切な役割の1つです。
更に、企業の上層部に対しては、部下の健康を守るための教育も行っていかなければなりません。管理職へのセミナーを実施したり、時には役員と呼ばれる立場の人と意見交換をする機会を持つこともあります。
この役割を果たすには、産業保健師には、幅広く健康教育を行うための企画力や行動力も必要になります。
産業保健師の役割は会社を守ること
実は、産業保健師が守るのは社員ばかりではありません。社員が安心して働くためには、会社が健全に経営されているということが大前提です。
もしも、健診結果が悪い社員に長時間労働をさせてしまい、その社員が重大な病気を発症してしまった場合、企業は労災訴訟を起こされることがあります。
メンタル疾患を患った社員に不適切な扱いをしたり、健診結果を把握しながらハードな業務に就かせた場合も同様です。
そのような訴訟は、企業イメージを傷つけ、計り知れないダメージを与えることになります。既に有名企業が、そのような労災事件でニュースになったのを目にしたことがある方も多いと思います。
産業保健師が考えなければいけないのは、社員の健康はもちろんのこと、どうしたら会社をそのようなダメージから守れるか、ということなのです。
そのためには、労働安全衛生法という法律をしっかりと学び、法令違反をしないように常に会社が遵守できているかを確認する必要があります。
病院の看護師は、患者さんのことを考え、その治療に全力を尽くします。
それに対して産業保健師は、100%社員の側に立つのではなく、会社と社員の間に立ち、双方にデメリットがないように常に注意を払う役割があるのです。
これは非常に難しい役割ですが、産業保健師としては、欠かせない視点です。
このように、産業保健師としての業務は非常に多岐に渡ります。看護師としての知識・経験だけでなく、人間性や、折衝能力も必要とされる職業であると言えます。
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産業保健師の求人 編集部
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